今年は仕事で2度も中国へ行ったわけだが、その中国で初めて刀削麺を食べた。
写真の一番奥で素敵な帽子をかぶったコックさんがせっせと小麦粉を練った固まりをそぎ落としていた姿は見事だった。残念ながら行列に並ぶことなく刀削麺にありついてしまったので、間近で中国4000年の秘技を拝むことはかなわなかった。
胃が焼けるような、燃えるような福澤朗ばりのファイヤーな味に驚嘆。思わずスープもごくごく飲んで、結局、胸焼け。
それだけなら良かったが、その数時間後に、これで
これで、
これで、
これだったからね。
刀削麺はうまかったけど、マジで味忘れちゃったもんね。
四川大地震はすごかったですよ。西安でもね。
西安は成都から離れているが、揺れは北東に向かったらしい。よくわからんが。
揺れたときは、建物が崩れると思ったものだが、結局大きな被害は無くて済んだ。それでも阪神大震災のときのことが思い浮かんで、西安でこれほど揺れたなら震源に近い地域は壊滅的だろうと思ったが、震源が四川省と聞いて、正直、言葉を失った。
というのも、前日に成都から出稼ぎに来ているという女性にあっていたから。女性は成都の実家に交通事故で体が不自由になった夫と子どもを残してきているそうで、「離ればなれになって寂しい」と取材中に泣き出すほどだった。それほど辛い生活をしているのに、翌日にこの地震が起こったものだから、まさに「泣きっ面に蜂」。で、その人養蜂家なんです。ってシャレにならない。
この2ヶ月後にまた中国へ行ったわけだが、初日に宿泊したのが、四川省の成都のシャングリラホテル。 省都の成都は地震の被害が少なかったそうだが、まさか体験した地震の震源地近くに行くとは夢にも思わなかった。
しかも成都では、地震被害の大きかった都江堰出身の人にも会って、地震被害についてじっくり聞く機会もあった。地震の被害は相当ひどいようだった。今でも復興は進んでいないそうだ。あの中国って国だから、時間がかかるんじゃないか。
ちなみにシャングリラホテルのロビーラウンジで働く女の子が、とんでもなくスタイルよろしく、身にまとったチャイナドレスのスリットは、天まで届きそうなほど切れ上がっているもんだからすごかった。客のオーダーを聞くときに、スリットをうまい具合に足に巻き込みつつしゃがみ込む姿は、中国4000年の歴史の奥深さを物語るものだとつくづく思った。
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