いやはや驚いた。
四川省の地震のときに、西安にいました。
結構揺れましたね。驚きましたよ。
陳列棚の間を歩いていたら、天井にぶら下がっているエアコンのフィルターが落ちていて、女性店員が天井を見上げて悲鳴を上げてました。そのときすでに地震の揺れが始まっていたようですが、私はなぜか気づきませんでした。
天井を見上げて叫ぶ店員の様子から、フィルターが落ちてエアコンの中に隠れていたゴキブリがわんさか動いてるんじゃないかと思ったのです。ちらっと頭上を見て、「ゴキブリ落ちてくんなよ」と心の中で祈りながら通り抜けたところで、大きな揺れを体感しました。
よく見れば頭上のエアコンは、日本のように天井に埋め込まれていないものだから、左右に大きく揺さぶられていたのです。建物が揺れる音と出口に急ぐ人たちの足音が聞こえ、悲鳴が店内に響き渡っていました。
地震が珍しい中国だけに、緊急時の備えなどなく、避難誘導もないまま、店員も客も関係なく出口に殺到です。
西安は近代的なビルも多いですが、やはり建築年数がだいぶ経った建物も多く残っています。私が地震発生時にいた伊店も、ちょっとぼろい感じの建物で、地震の揺れを感じてすぐに「倒壊するかもしれない」と思ったほどです。能登半島地震を金沢で体験した私の印象では、そのときよりも大きな揺れを感じました。
震源が四川省で、650kmも離れていることは後から知りましたが、そんなに遠いのに、あれだけの揺れを感じたということは、震源の揺れは相当なものだったのでしょう。
私自身、被害はありませんでしたが、ホテルに帰ると、廊下や客室にヒビが入っていたり、室内の荷物が揺れのせいで、散乱していたりしたのには、驚きました。ちなみに24階に部屋があったので、余震の恐怖はありました。
最近は、四川省からのニュースも少なくなり、被災地の様子はわかりませんが、復興には相当長い年月を要するのでしょう。現地では四川省から出稼ぎにきた人にも会いましたので心配です。
一日も早い復興を願うばかりです。
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